※2020年5月現在
ねえねえ、お友達が一戸建てを建てることになったんだって。ZEH住宅とかいうらしいの。なんだか難しいね。どんな住宅なの?
おー、なかなかのご家族じゃのう。
ZEHは、「ゼッチ」と読む。Net Zero Energy House(ネット ゼロ エネルギー ハウス)の略じゃ。国は、「2020年までにハウスメーカーなどが新築する注文戸建住宅の半数以上で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」とする政策目標を設定しておるぞ。
毎日、電気やガスを使う生活は不可欠じゃ。ここで断熱性能が低い家だと、いくらエアコンの設定を高めてもなかなか暖かくならん。そうなると、ガスストーブなどを入れてしまうおうちもあるじゃろ。だが、そうなると暖房費は高くなる。夏もエアコンが効きづらいと、寝苦しいだけでなく、設定温度を低くするから電気代は高くなる。
ZEH住宅は、こういった生活とは逆の快適な暮らしを実現したものじゃ。
そのポイントは3つある。
- まず、冬に暖かく夏は涼しい生活ができるように、建物の断熱性を向上させる。壁などを高断熱にして、さらに二重窓を設置し、暖気を逃さず寒気が入りにくいようにするさまざまな工夫を施す。これでエネルギーの使用量を抑えられるな。
- 次に、空調や照明、給湯、換気といった箇所に省エネ効果の高い設備を導入する。これだけでもエネルギーの使用量は減る。たとえば、LED照明にすれば、白熱灯などと比べれば毎月の電気代は減るじゃろ。
- 最後に、太陽光発電システムなど再生可能エネルギーシステムを導入して、自分たちでエネルギーを賄うんじゃ。エネルギーを自分の家で作れば、電力会社から電気を買う分は減るな。
つまり、ZEH住宅とは、「快適な室内環境」と「年間のエネルギー消費量が正味でかねがねゼロ以下」の2つを同時に実現する住宅だということじゃよ。つくるエネルギーのほうが、消費するエネルギーよりも多くなる住宅を目指すんじゃ。
へー。すごいね!!
自分たちで使う光熱費を抑えられたら、生活費も助かるし、さらに地球にも優しいね。
そうじゃな。地球のためにも、みんなで環境を考えたい。そして、もう一つ。「ZEH住宅」をさらに超える未来のエコ住宅ともいえる「LCCM住宅」というのもあるぞ。
えー、それは何?もっとすごいの?
「LCCM住宅」とは、Life Cycle Carbon Minus(ライフ サイクル カーボン マイナス)の頭文字をとったものじゃ。
住宅は、建てるときからすでに二酸化炭素(CO2)を排出している。そしてながーい将来、取り壊すときにもCO2は発生する。これらをできるだけ減らすんじゃ。さらに、太陽光発電などを導入して再生可能エネルギーをつくり、そのエネルギーの余った分を、建てたときや壊すときなどで出たCO2量を差し引くんじゃよ。
つまり、一つの住宅に関して排出されるCO2の収支を結果的にマイナスにするものじゃ。今あるなかでは、「環境への配慮が最高水準である家」といえるな。
うわあ、すごいね。
もちろん、「LCCM住宅」は、「ZEH住宅」と同様に、冬暖かく夏涼しいという快適な生活が得られるうえ、光熱費も少なく済むという大きなメリットがある。
建売住宅でも、「ZEH」や「LCCM住宅」を選ぶと、環境に貢献でき、光熱費を減らしたうえで快適な暮らしができるぞ。
そうだね。未来の子どもたちのためにも大事な話だね。ハカセ、今回もありがとう!
今回のポイント
- その1 ZEH住宅は、高断熱・省エネを導入し太陽光発電などで発電し、つくるエネルギーが多い住宅を目指す
- その2 LCCM住宅は、建築時から取り壊しまでの長期のCO2排出量をマイナスにするために工夫した最高水準の住まい
- その3 いずれも光熱費を減らして快適な暮らしができる家を実現する
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記事の監修者:一誠商事編集部
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