家を購入するのなら、希望に近い物件をできるだけ安く手に入れたい、と多くの人が考えているでしょう。家の購入費用を抑えられれば、住宅ローンの支払いも楽になり、生活に余裕も生まれます。
この記事では、家の購入費用を抑える方法を幅広く紹介します。方法ごとのメリット・デメリットを理解しましょう。また、安い家を買う際の注意点も紹介しますので、併せてご確認ください。
目次
家を安く買うための方法9つ
家を安く買うための方法はさまざまです。ここでは、幅広い視点から9つの方法を紹介します。
建売住宅を買う
注文住宅と比較して、建売住宅のほうが価格は安い傾向にあります。区画内に同じ仕様の家を建てて販売することで、設備や資材を大量発注して建築コストを抑えられるためです。
販売期間内に売り切りたい、すでに完成していて1日でも早く売りたいなど、売主側の事情次第では値引き交渉も望めます。
細かな仕様は自分たちで決められないのが難点ですが、裏を返せば、万人が好むように設計された家だといえるでしょう。
中古物件を買う
一般的に、中古物件は新築物件よりも安く購入できます。築10年の中古物件と新築物件では、価格が1,000万円近く変わってくることも珍しくありません。
築年数が古い物件を安く購入し、リノベーションやリフォームして住むのも一つの手です。リフォームやリノベーションでは、内容によっては補助金が受けられたり、固定資産税が下がったりする場合もあります。
中古物件を購入するメリットやデメリットについては以下の記事でも詳しく解説しています。
中古でマイホームを購入するメリットとデメリットは?戸建てとマンションをそれぞれ解説!
不整形地や狭小地の家を買う
土地の形状や面積によっても、価格は異なってきます。旗竿地などの不整形地や土地面積の狭い狭小地は土地の購入価格が安く、物件価格も抑えられていることが多いでしょう。また、土地や家の面積は固定資産税評価額に加味されるため、狭小地の場合、毎年の固定資産税などの税金も安くなります。
旗竿地には、日当たりが悪いことが多いなどのデメリットがありますが、道路から離れた場所に広めの敷地を確保できるという土地の特徴ならではのメリットも享受できます。騒音が少なく静かに生活できる、プライバシーを確保しやすい、などがその一例です。
不整形地の詳細は、以下の記事で詳しく紹介しています。
特殊な事情がある家を買う
特殊な事情がある家とは、任意売却物件や事故やトラブルのあった物件などを指します。
任意売却物件は入居後に問題が発覚しても損害賠償請求で資金回収できない可能性が高いというデメリットがあります。しかし、相場よりも2~3割安く購入できる可能性があるため、じっくり内覧して十分検討したうえで納得して購入するなら、良い方法かもしれません。
事故やトラブルがあった物件も相場の2~3割で購入できるケースが一般的で、過去のことは気にしない人であれば問題ないでしょう。
ローコスト住宅で依頼する
明確な定義はありませんが、1,000万円台で建てられる家をローコスト住宅と呼ぶことが多いようです。家を安く買いたい場合、土地を購入した上で、仕様をある程度自分たちで決められて、かつ安く建てられるローコスト住宅を選ぶという方法もあります。
ローコスト住宅では、資材の一括仕入れや規格化による人件費削減、広告宣伝費を抑えることなどで価格を抑えているのが特徴です。
買うタイミングを見極める
新築物件は建築中が最も価格が高く、完成後は徐々に値下がりしていきます。新築物件は完成から1年が経過すると中古扱いになり、税制の優遇措置なども受けられなくなります。
建物の完成や売り出しから3ヵ月以上経過している物件は値引き交渉の余地が生まれやすく、実際に値下がりし始める物件も少なくありません。また、この頃は仲介契約の更新のタイミングにあたるなどの理由で、売主や不動産会社ができるだけ早く売りたいと考え始めることから、値引きにつながるケースもあります。
値引き交渉する
新築でも中古でも段階的に値下がりしている物件を狙うと、値引き交渉の成功率が上がります。売主が弱腰になっており、多少値引きしてでも売りたいと考えている可能性が高いためです。
物件の価格にもよりますが、値引きの相場は1割以内が目安です。強引な値引き交渉はおすすめしません。売主に不快感を持たれるだけでなく、仲介している不動産会社の担当者との関係性にも影響するおそれがあります。
相場よりも高い場合は客観的なデータを提示し、相場で購入したい旨を伝えると、売主の理解を得やすいでしょう。
安い金利のときに買う
家は高額な買い物であるため、ローンを組んで購入する人が大半でしょう。そのため、金利の変動にも注意することが大切です。
金利は社会情勢によって変化するもののため、金利が安いタイミングでの購入が狙い目です。1%違うだけで、最終的な返済額が数百万円程度変わってくることも珍しくありません。
また、ローンを組む金融機関や商品(住宅ローン)選びも重要です。
支払方法を工夫する
現金で支払う比率を高めることで、値引き交渉しやすくなる場合もあります。十分な現金を用意している人は家を購入する確実性が高く、さらに全額現金で支払う場合にはローン審査の必要もないため、売主としてもスムーズに売却を進められるためです。
頭金を多く入れることで、ローンを組んで家を購入する場合にも借入金額を少なくでき、結果的に総支払額の負担も軽減できます。
失敗しないために!安い家を買う際の注意点
値段の安さだけにつられてしまうと、後悔する場合があります。失敗しないためには、次の4つのポイントに注意しましょう。
条件の優先順位を決めておく
家に関して譲れない条件は人それぞれです。また、自分の要望を完璧に満たす家というのはなかなか見つからないものです。仮にあったとしても高額でしょう。
立地や敷地面積、間取り、日当たり、設備など検討項目は多岐にわたりますが、「譲れない項目」と「妥協してもいい項目」をしっかり決めておくことが大切です。
最初に優先順位を決めておかないと、結果的に予算オーバーしたり、購入を後悔したりするなど、失敗する可能性が高まります。
安い家を見つけたらその理由を確認する
安い家を購入する場合は、その理由をしっかり確認しましょう。理由にも納得して購入することで失敗するリスクを回避できます。
一見問題がないように見えても、相場よりも安い家の場合、実はどこかに不具合があったり、住んでみると想像以上に環境が悪かったりする可能性もあります。
特に、安さについて売主側から明確な回答が戻ってこない場合には、要注意です。
中古物件は建物をしっかりチェックする
中古物件の場合、築年数による劣化もあるほか、室内の状態は売主の使い方によっても変わってきます。屋根や外壁、基礎、軒天、水回り、窓、ドアの立て付けなど目に見える場所は内覧でしっかりチェックしておきましょう。
費用はかかりますが、プロが第三者的な立場から建物のコンディションをチェックするホームインスペクションを依頼するのもおすすめです。劣化状況や修繕の必要な箇所と改修が必要になる時期、購入後にかかるおおよそのリフォーム費用などを事前に見極めてもらえます。
ホームインスペクションは売主側から依頼することも多く、ホームインスペクション済みの物件を狙うのも良い方法です。
早い段階で不動産会社に相談する
家は検討材料が多く、中には問題を見抜くのが容易ではないケースもあります。情報不足や知識不足では家の購入を成功させるのは難しいでしょう。住みづらい・気に入らない家に高いローンを払い続けるのはつらいものです。
失敗を避けるには、早い段階でプロである不動産会社に問い合わせや相談をして意見を聞くことをおすすめします。専門的な情報や知識を得ることで正しい評価や比較検討をしやすくなり、成功率が高まります。
まとめ
家を安く買うための方法には、値引き交渉のほか、そもそも安い家や土地を買う、家を買うタイミングや金利に注意するなど、さまざまなやり方があります。条件の優先順位を決め、妥協できるところとそうでないところを明確にしておくことも大切です。
一誠商事では物件探しのご相談も承っており、「1,000万円以下のマンションや戸建て」など、こだわりの条件での検索も可能です。家の購入を検討しており、できるだけ安く手に入れたいと考えている方は、ぜひお気軽にご相談くださいませ。
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