タワーマンションを売るのは難しい?高値で売却するコツやおすすめのタイミング

タワーマンションの売却を検討している方のなかには、「タワーマンションは売りにくいと聞き、売却できるか不安」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?タワーマンションには一部売りにくさにつながる要因はあるものの、適したタイミングを見極めつつ、しっかりと売却時のコツを押さえることで売りやすくなります。
この記事では、タワーマンションが売りにくいといわれる理由を解説しつつ、売れるタワーマンションの特徴やおすすめの売却タイミング、売却時のポイントを解説します。
目次
タワーマンションが売りにくいといわれる4つの理由
まずは、なぜ「タワーマンションは売りにくい」といわれているのか、考えられる理由を4つ挙げ解説します。
大規模な修繕が必要になる恐れがあるため
タワーマンションに限らず、マンションは定期的に大規模な修繕が必要です。特にタワーマンションの場合は規模が大きく、費用も高額になる可能性があります。時には、最初に設定した修繕積立金以上の金額となり、追加で修繕費用が請求されるケースもゼロではありません。
修繕費用がかさむのではという懸念から、タワーマンションは購入を希望する人が見つかりにくく、売却が難しい傾向にあるのです。
懸念を払拭するためにも、タワーマンションを売却する際は、購入希望者に対して修繕費用について正直かつ正確な情報を伝えることが大切です。
災害リスクの懸念があるため
タワーマンションは高層の建物のため、建築基準法をクリアしていても強い地震が発生すると高い階ほど強く揺れを感じやすくなります。加えて、建物内のエレベーターや水道といった生活に欠かせない設備が止まってしまう可能性もあります。
たとえ実際の震災対策が万全でも、上記のような理由から「災害リスクが高いのでは」というイメージが強く不安を持つ人が少なくなく、売れにくい要因の一つとなっているのです。
災害リスクの懸念を払拭するには、自身の災害対策や対処法、自宅避難を前提とした備えなど、タワーマンションならではの対策を伝え、安心感を持ってもらうことが重要です。
住民層が多岐にわたるため
タワーマンションは規模が大きく部屋数も多いため、通常のマンションよりもさまざまなタイプの住民が住んでいるケースが多いでしょう。高層階と低層階で販売価格が異なるため住民の層が異なったり、居住目的のほか投資や相続税対策など、所有している目的も人によって異なります。
そのため対人関係はもちろん、管理組合での意思統一が難しいのではないかという懸念を感じ、購入を悩む方も少なくないのです。
周辺の小中学校の定員がオーバーしやすいため
タワーマンションが複数集まっている地域では、人口の増加によって周辺の小学校や中学校の定員がオーバーしている場合があります。近くの学校に通えない可能性があるタワーマンションは、子どもの教育環境に影響するためファミリー層からの人気が集まりにくく、売却が難しくなる傾向にあるのです。
ファミリー層への売却を検討しているのであれば、定員オーバーに関して自治体が行っている対策などを確認し、安心してもらえるような情報を伝えることが大切です。
タワーマンションを売るのに適したおすすめタイミング
タワーマンションを売る際は、売却する時期を見極めることが大切です。ここでは、タワーマンションを売却するおすすめのタイミングについて解説します。
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所有期間が5年もしくは10年を超えた時
所有期間が5年を過ぎると、「長期譲渡所得」と見なされ売却時の譲渡所得税の税率が下がるため、売却益の税負担の軽減が可能です。所有期間が5年以下の税率は39.63%となる一方、5年を超えている場合は20.315%となります。
また所有期間が10年を超えると「軽減税率の特例」の対象となるため、5年での売却よりもさらに税制上の優遇措置が受けられます。軽減税率の特例が適用された場合、6,000万円以下の部分は14.21%、6,000万円を超える部分は20.315%の税率まで軽減可能です。
そのため現在の所有期間が5年、10年に近い場合は、超えるタイミングを待って売却を検討するとよいでしょう。
物件価格が高騰している時
マンションの価格が高騰している時は、タワーマンションを高値で売却できるチャンスといえます。
以下は、国土交通省が発表している不動産価格指数です。グラフでは、マンションの売却相場は2013年から上昇を続け、現在は最も高い指数であることがわかります。
引用:不動産価格指数(令和6年9月・第3四半期分)|国土交通省
タワーマンションの売却を検討する際は、上記のような市場の動向をこまめにチェックすることが大切です。また、不動産会社への査定依頼や査定シミュレーションなどを活用し、自身の所有するタワーマンションの価値や需要がどのくらいあるのかも調べておくとよいでしょう。
大規模修繕前後
大規模修繕の前後も、タワーマンションの売却におすすめのタイミングです。
大規模修繕の前に売る場合は、修繕にかかる余計な支出を生まずに売却することができるでしょう。ただし、修繕前の売却では購入希望者が納得できるよう、修繕費分の値引きを行うなどの交渉が必要となるケースがあります。
大規模修繕の後に売る場合は、修繕一時金が生じる可能性がある反面、修繕済みであることが大きなアピールポイントとなるため、より売れやすくなる可能性があります。
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高く売れやすいタワーマンションの特徴は?
タワーマンションのなかには、特定の条件を満たすことで人気を集め早く・高値で売れるケースも少なくありません。以下は、売れやすいタワーマンションの条件として挙げられる要素です。
- 駅から近いなど立地が良い
- 日当たりや眺望が良い中~高階層の部屋
- 管理体制や設備が充実している
- 有名企業によって建築されておりブランド力が高い など
駅直結や周辺の商業施設、教育機関、病院が豊富にそろっているなど、立地が良いタワーマンションは人気が高いといえます。
加えて、共用部分の管理状態が良く修繕計画もしっかり立てられている管理体制や、ラウンジなどの設備が充実しているタワーマンションも、需要が高く売れやすいでしょう。
タワーマンションをできるだけ高く・早く売るための3つのポイント
ここからは、タワーマンションをできるだけ高く・早く売却するために心がけると良いポイントについて解説します。
複数の不動産会社に査定を依頼する
まずは、所有しているタワーマンションの需要や相場を把握するために複数の不動産会社に査定依頼をするとよいでしょう。タワーマンションの販売元に事前に査定を依頼している場合は査定価格が相場に合っているどうかや、販売元が信頼できるかどうかの判断材料になります。
とはいえ、依頼は2~3社ほどを目安にするのがおすすめです。数が多すぎても、査定額を判断するのに負担がかかってしまいます。
もし販売元とは異なる不動産会社に仲介を依頼する場合は、査定額と併せて販売実績や得意分野にタワーマンションが含まれているかどうかも確認するのがおすすめです。
査定額相場やライバル物件を調査する
不動産会社への査定依頼や相談だけでなく、ある程度自分自身でタワーマンションの相場や競合物件について調べてみることも大切です。
類似した物件が過去にいくらで取引されたのかがわかれば、相場感の把握や販売価格を決める際の参考になります。また、同じマンション内で物件が売りに出されていないか確認するのもおすすめです。
同じマンション内に売りに出されている物件があると価格競争につながりやすいため、急いでおらず高値での売却を重視するなら売るタイミングをずらすのも手段の一つです。
タワーマンションの特徴に合わせた媒介契約を選ぶ
タワーマンションを売却する際は、不動産会社との契約方法にも注目しましょう。物件の特徴に合わせて契約方法を選ぶことが大切です。
不動産会社との媒介契約には、「一般媒介契約」「専任媒介契約」「専属専任媒介契約」の3種類の方法があります。
好条件かつ高い需要が見込める物件やブランドの付加価値が高い物件などは、複数社と契約できる一般媒介契約が適しています。露出の機会が増えるため、売却できるチャンスが広がりやすくなるでしょう。
競合物件が多い場合や需要に不安がある物件の場合は、1社とのみ契約する専任媒介契約や専属専任媒介契約がおすすめです。売却できれば担当の不動産会社に利益が望めることから、積極的な広告宣伝が見込めます。
まとめ
タワーマンションは、大規模な修繕や住民層、周辺の小中学校の定員などの要素から売りにくいといわれることも少なくありません。ただし、立地や日当たりが良い物件や管理体制がしっかりしている物件であれば、高く・早く売ることも可能です。
タワーマンションを売却する際は、事前に相場や周辺の競合物件を調査したうえで、自身の物件の特徴に合わせて媒介契約を結ぶのがおすすめです。需要に不安がある物件でも売却できる可能性が高まる場合があります。
現在、タワーマンションの売却を検討している方は一誠商事にご相談ください。一誠商事では、無料査定サービスをはじめ売却活動のサポート、直接物件を買い取るスピード売却相談などを承っています。ぜひお気軽にご相談ください。

記事の監修者:一誠商事編集部
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