20代でマイホーム購入!頭金はどれくらい必要?メリットやデメリットも解説
住宅の購入費用は教育費、老後の生活資金と並ぶ人生の三大支出の一つです。大きな資金が必要になるため、どのタイミングで住宅を購入するか悩むことがあるでしょう。
20代でマイホームを購入すると、ゆとりある住宅ローンの返済計画を立てられるなどのメリットがあります。しかし、頭金としていくら用意すればよいのか、20代でマイホームを購入して問題はないかなどさまざまなことが気になり、購入に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。
今回は、20代でマイホームを購入する際の頭金の考え方や、20代でマイホームを購入するメリット・デメリット、注意点を解説します。20代でマイホームの購入を考えている方はぜひ参考にしてください。
目次
住宅ローンの頭金はどれくらい必要?
住宅金融支援機構の「2023年度 フラット35利用者調査」によると、2023年度にフラット35を利用して住宅を購入した方の手持ち金(頭金)の平均額は約496万円で、ローン返済額の約12%を占めています。
ただし、手持ち金の平均額は融資対象の不動産によって異なります。手持ち金が最も少なかったのは、中古戸建ての購入者で約219万円でした。一方、最も手持ち金が多かったのは新築マンションの購入者で、約1,188万円となっています。
〈2023年度 フラット35利用者調査 融資対象別平均手持ち金〉
融資対象 | 手持ち金 |
---|---|
注文住宅 | 約699万円 |
土地付注文住宅 | 約473万円 |
建売住宅 | 約294万円 |
マンション | 約1,188万円 |
中古戸建て | 約219万円 |
中古マンション | 約529万円 |
出典:2023年度 フラット35利用者調査|住宅金融支援機構
一般的に、住宅ローンの頭金の目安は物件価格の2割程度といわれていますが、必ずしもその金額を用意する必要はありません。家計の状況や今後のライフプランなどを踏まえ、無理のない範囲で頭金を準備しましょう。
頭金を支払うメリット
住宅ローンを組んでマイホームを購入する時に住宅代金の一部として頭金を支払うと、銀行からの借入金額を減らせます。借入金額が少なくなれば、利息の負担が減って返済総額を抑えられるため、毎月の返済額を少なくしたり、借入期間を短くしたりできるでしょう。
また、金融機関によっては、頭金の額に応じて優遇金利を受けられたり、ローンの審査に通りやすくなったりといったメリットもあります。借入先の金融機関を選ぶ時は、頭金の有無による金利の違いについても調べておくとよいでしょう。
頭金を支払う時の注意点
マイホーム購入時に頭金を支払うと、当然、手持ちの資金は減ってしまいます。頭金のメリットを最大限活かそうとして多く支払いすぎると、貯蓄がなくなってしまう恐れがあります。生活に支障が出ないよう、現在の生活費の半年~2年分は貯蓄として残せるようにしておきましょう。
また、頭金を多く入れようとして貯蓄が増えるのを待っていると、金利が上がったり良い物件を逃してしまったりする可能性があります。頭金を用意することも重要ですが、住宅購入のタイミングを逃さないように注意しましょう。
頭金なしでも住宅ローンを借りられる?
頭金ゼロでも住宅ローンは借りられます。しかし、頭金がないと借入金額が大きくなり、利息負担も増えてしまいます。頭金があれば住宅ローンの借入金額が少なくなり、より審査に通りやすくなるため、マイホームの購入時には可能な限り頭金を用意したほうがよいでしょう。
また、頭金ゼロで住宅ローンを借りたとしても、登記費用などの諸費用は基本的に自己資金から支払う必要があります。諸費用の目安は物件価格の3~8%ほどなので、マイホーム購入後の月々の返済も踏まえ、ゆとりを持った資金計画を立てておきましょう。
20代でマイホームを購入するメリットとデメリット
20代でのマイホームの購入には、メリットとデメリットがあります。メリット・デメリットを踏まえたうえで、マイホームを購入するかどうか検討しましょう。
20代でマイホームを購入するメリット
20代でマイホームを購入すると、住宅ローンの返済期間を長めにすることができます。利息負担は増えるものの、月々の返済額を低く抑えられるため、余裕のある返済計画を組めるのがメリットです。
また、住宅ローンの返済期間を40年に設定しても、20歳の時に借りれば60歳で完済可能です。マイホーム購入が遅くなれば、収入のなくなる定年後にもローンを返済し続けなければならなくなり、老後の生活に支障をきたしかねません。しかし、20代でマイホームを購入すれば、住宅ローンの完済時期が定年退職のタイミングと重なるため、退職後の生活への不安が軽減されるでしょう。
自分たちのライフスタイルに合った暮らしやすい環境を早期に手に入れられる点も、20代のうちにマイホームを購入するメリットです。賃貸物件にかかる家賃を支払う必要もなくなります。理想の住まいに長く住み続けたいなら、20代でのマイホーム購入がおすすめです。
子育て世帯・若者夫婦世帯なら、住宅ローン控除の恩恵も最大限に受けられます。控除による税負担の軽減もマイホームの早期購入の魅力でしょう。
20代でマイホームを購入するデメリット
20代でマイホームを買うデメリットとして、将来の不確定要素が多いことが挙げられます。子どもの誕生や転勤、介護など、今後のライフイベント次第では、購入したマイホームが自分たちの生活スタイルに合わなくなってしまったり、引っ越しせざるを得なくなってしまったりするかもしれません。
また、20代は30代や40代と比べて収入や貯蓄が少ないケースが多く、希望額を借りられない可能性があります。そのため、購入可能な住宅が限られてくる点はデメリットです。
加えて、住宅ローンの返済期間を長く設定できる点が20代のメリットではあるものの、返済期間が長引くと利息負担が大きくなり、返済総額が増えるデメリットもあります。
こうしたデメリットを踏まえながら、マイホームの購入を検討する際にはいつまでにいくら貯蓄し、どのくらいの資金を借りるのかを事前に考えておくことが大切です。
20代でのマイホーム購入を後悔しないためのポイント
20代でのマイホーム購入を後悔しないためにも、以下2つのポイントを押さえておきましょう。
- ライフプランを立てておく
- 余裕を持った資金計画を立てる
ライフプランを立てておく
前述のように20代は将来の不確定要素が多いため、長期的なライフプランを立てたうえで住宅を購入することがポイントです。転勤や転職の可能性はあるのか、子どもはいつ何人ほしいのか、親の介護はどうするのかなど、さまざまな可能性を考えてライフプランを立てましょう。
立地や間取りは、家族構成の変化などを考えて決定するのがおすすめです。現在の勤務先からの距離だけを考えて立地を選んでしまうと、子どもが生まれた時、家の周囲に保育園や幼稚園がなく困ってしまうかもしれません。また、間取りは子どもの人数や成長を考慮したうえで考えることが大切です。
余裕を持った資金計画を立てる
マイホームを購入すると、定期的に修繕費や税金、保険料などの維持管理費がかかります。マンションの場合は管理費や修繕積立金も必要です。
そのため、マイホーム購入後の維持管理費を無理なく支払えるよう、住宅ローンを組む時には余裕を持った返済計画を立てましょう。将来的に収入が増え、資金に余裕ができたら繰り上げ返済を検討するのもおすすめです。
まとめ
20代でマイホームを購入する場合は、今後のライフイベントを考慮した判断が不可欠です。また、住宅ローンを借りる時には、生活費や購入後の維持管理費などのコストを踏まえたうえで返済計画を立てることをおすすめします。
頭金は物件価格の2割程度が目安といわれていますが、頭金なしでもマイホームを購入することは可能です。ライフプランを考えながら、無理のない金額の頭金を設定してみてください。
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