老後・定年後に家を買うことは可能?メリット・デメリットや選び方、注意点も紹介
老後・定年後に住宅ローンを組んで家を購入する可能性がある方は、年齢制限や選び方について把握しておかなければなりません。
今回は、老後・定年後に家を買うことの概要やメリット・デメリットを紹介したうえで、選び方、注意したいポイントも解説します。老後に満足のいく住まいを手に入れるためにも、ぜひ参考にしてください。
目次
老後・定年後に家を買うことは可能!
老後・定年後であっても、家を買うことは可能です。実際に購入する際の選択肢としては、現金での一括購入、あるいは住宅ローンを利用した購入の大きく2つに分かれます。
一括購入であれば年齢を問わず購入が可能です。一方、自己資金を抑えて家を購入できる住宅ローンの場合は、金融機関において利用に年齢制限が設けられています。
主要な銀行では、住宅ローンの借入時に70歳未満、完済時に80歳未満と設定しています。例えば、65歳で家を買う場合、住宅ローンの返済期間が最長15年となるため、40代などの若い頃にローンを組む時よりも、月々の返済負担は大きくなるおそれがあります。
老後・定年後に住宅購入のローンを組む場合は、なるべく多くの頭金を用意することで返済負担を抑えられるでしょう。なお、退職金を住宅購入費に充てると、老後資金が足りなくなる可能性もあるので慎重に検討する必要があります。
一定の要件を満たす場合は、住宅ローン減税を受けて節税できますが、2024年より制度に一部変更が生じています。詳細は以下の記事をぜひご参照ください。
2024年の住宅ローン減税で何が変わる?活用時の注意点や手続き方法も解説
老後・定年後に家を買うメリット・デメリット
次に、老後・定年後に家を買うメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
老後・定年後に家を買うメリットとして、以下の3つが挙げられます。
- 相続税対策ができる
- 子どもに資産として残せる
- 居住するエリアを柔軟に選べる
そもそも相続税は、基礎控除額を除した金額に課される税金です。小規模宅地等の特例を適用できれば、一定面積における相続財産の評価額を減額してもらえるため、不動産を子どもなどに残す際の相続税対策となります。
また、賃貸住宅とは異なり、持ち家なら子どもに資産として残せるメリットもあります。特に、都市圏のマンションなどは値崩れしにくいため、資産としての価値を保ちやすいでしょう。
さらに、老後・定年後に家を買う場合は、自身や配偶者のライフステージに適したエリアを選び、快適な環境で暮らせることも魅力です。
デメリット
老後・定年後に家を買うことには以下のようなデメリットもあります。
- 住宅ローンを組みづらい
- 固定資産税・維持費の負担がある
住宅ローンは、申込者の年収などを踏まえて審査が行われるため、老後は住宅ローンが組みづらい傾向です。すでに定年退職して収入がない場合、審査に通らない可能性が高いでしょう。
また、住宅ローンを組む際、原則的に団体信用生命保険への加入が必要ですが、健康状態によってはこの保険に加入できず、ローン申し込みもできないおそれがあります。
加えて、持ち家の場合は、毎年の固定資産税のほか、家の維持・管理の費用がかかることに留意しておきましょう。
家を安く買う方法について知りたい方は、ぜひ以下の記事をご覧ください。
安く家を買う方法をまとめて紹介!安い価格で理想の家を手に入れよう
老後・定年後に家を買う時の選び方
続いて、老後・定年後に家を買う時の選び方について見ていきましょう。
資産価値が落ちにくい家を選ぶ
資産価値が落ちにくい家を選ぶことで、住宅ローンの審査でも有利になります。例えば、都市部の人気が高いエリアの物件を選んだり、中古住宅でも築浅の物件を選んだりするとよいでしょう。
ライフスタイルに合わせて居住形態を選ぶ
戸建てとマンションの居住形態のうち、自身のライフスタイルに合っているのはどちらなのかをしっかりと検討して選ぶことが重要です。
戸建てとマンションでは、以下のような違いがあります。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
戸建て |
|
|
マンション |
|
|
周辺エリアの環境を考慮して選ぶ
周辺エリアの環境を考慮して、居住する家を選ぶことも重要です。例えば、スーパーや病院、ホームセンターなどが近くにあると、生活の利便性がアップするのでチェックしておくとよいでしょう。
また、現時点で自動車を使っている方も、将来的に運転が難しくなる可能性を踏まえて、駅やバス停など公共交通機関へのアクセス性を確認することをおすすめします。場合によっては、家族や親戚が近くにいるエリアを選ぶのも手です。
老後・定年後に家を買う際に注意したいポイント
ここからは、老後・定年後に家を買う際に注意したいポイントを3つ紹介します。
持ち家と賃貸の違いを把握しておく
家を購入する前に、持ち家と賃貸の違いをしっかりと把握したうえで、住宅の購入を検討することが大切です。持ち家の場合、老後に住む家を確保できることや、毎月の住居費を抑えられるケースがあることがメリットです。
一方で、固定資産税や維持費がかかることには留意しなければなりません。また、賃貸の場合は、毎月の家賃がかかることや自身の資産にならないというデメリットがある反面、家族構成などに応じて気軽に住み替えできるという特徴があります。
持ち家と賃貸のメリット・デメリットについて、以下の記事で詳しく解説しています。
家を買うべきか迷っているなら要チェック!持ち家・賃貸のメリットとデメリットを解説
老後の生活費を踏まえた資金計画を立てる
老後に余裕を持って生活できるように、生活費を踏まえた資金計画を立てる必要があります。前述のとおり、主要な銀行はローン完済時の年齢制限を80歳未満に設定していることが多いため、確実に返済できるプランを立てることが大切です。
より確実な資金計画を立てるには、信頼の置ける不動産会社に資金相談をすることをおすすめします。
すぐに売却できない可能性がある
老後に買った家の維持管理が難しくなった時は、売却すればよいと考えている方もいるのではないでしょうか。しかし、資産価値が低い家の場合、スムーズに売却できない可能性があります。
資産価値が落ちにくい家を買うためにも、周辺エリアで扱う物件について熟知しているような地域密着の不動産会社に相談することをおすすめします。
まとめ
老後・定年後に家を買うことで、子どもに資産を残せたり、ライフステージに合わせて居住するエリアを選べたりするメリットがあります。実際に家を購入する際は、「周辺エリアの環境を考慮して選ぶ」「老後の生活費を踏まえた資金計画を立てる」といったポイントを押さえておくことが大切です。
家の購入を検討しているという方は、茨城県南・県央~東京エリアで13店舗のネットワークを展開している一誠商事にご相談ください。当社では、老後・定年後に生活を送るのにも最適な一戸建てやマンションの物件を取り扱っています。
ご要望やニーズを踏まえた物件のご紹介が可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。
家・土地の購入をお考えの方
お気軽にご相談ください
「いつ、どんな家や土地を買えばいいのか」「どこの家や土地の購入がおすすめなのか」など、なんでもご相談いただけます。ご自身の目的に合わせた購入プランをご提案させていただきます。
記事の監修者:一誠商事編集部
一誠商事株式会社が運営する情報サイト編集部。
不動産売買・賃貸経営・土地活用・不動産相続から快適な暮らしや住まいのことまで、不動産に関する幅広いお役立ち情報を発信しています。
創業50年、茨城県南・県央エリアで
地域密着型の不動産会社
一誠商事は、創業50年を迎えた地域密着型の不動産会社です。賃貸・管理・売買・保険・リフォームを取り扱っており、お客様のお悩み事をワンストップで解決いたします。
所有しているアパート・マンションの空室が多くて困っている、空き家の管理を依頼したい、自宅を売却したい、住み替えを検討している等、不動産に関することならなんでもご相談ください。