ゴミ屋敷を売却する時のポイントは?売却費用や売却手順も解説

ゴミ屋敷を売却する時のポイントは?売却費用や売却手順も解説

ゴミの処分に手間や資金をあてられず、ゴミ屋敷を住居に使うことも賃貸に出すこともできないと悩んでいる方もいるでしょう。

取り扱いに困るゴミ屋敷ですが、そのままにしておくと固定資産税などの経費がかかってしまいます。利用する予定がなければ、早めに売却するのがおすすめです。

この記事ではゴミ屋敷を売却する必要性や、売却までに決めておきたいこと、売却の手順、発生する費用などについて解説します。記事を参考にしながらゴミ屋敷の処分を進めていきましょう。

ゴミ屋敷を売ると決めたなら早めの行動が肝心!

現在、ゴミ屋敷は全国的な社会問題となっています。行政は認知したゴミ屋敷に対して、現地確認や原因者への指導、ゴミの撤去などさまざまな対策を行っていますが、いまだ問題解消にはいたっていません。

ゴミ屋敷の所有者は、固定資産税を毎年支払わなければなりません。さらに、ゴミ屋敷には悪臭や害虫が発生し、近隣トラブルに発展するリスクがあります。ゴミ屋敷となってしまってからゴミの撤去や清掃などを行うと、多くの手間と費用がかかるでしょう。

また、ゴミ屋敷になっている空き家を管理せずに長期間放置すると、行政から助言や指導が行われる場合があります。状況を改善しなければ、罰則が科されたり行政代執行の対象となったりする可能性もあるため、ゴミ屋敷は放置せずできるだけ早く処分しましょう。

ゴミ屋敷を売却する際に決めておきたいこと

ゴミ屋敷を売却する際は、ゴミを処分するかどうか、建物をリフォーム・解体するかどうかについて決めておきましょう。

ゴミを処分するかどうか

ゴミ屋敷のゴミを処分せず、現状のまま物件を売却することも可能です。この場合は、ゴミの処分費用を節約できるうえに手間もかからないため、速やかに売却活動を始められます。

ただし、ゴミをそのままにしておくと通常の不動産仲介での売却が困難なため、ゴミ屋敷を専門に取り扱う業者を探す必要があります。売却価格からゴミ処理費用が差し引かれるため、ゴミを処分してから売却する場合に比べて売却価格が低くなることもあるでしょう。

ゴミを処理してから売却すると、物件の資産価値をある程度回復でき、一般の不動産会社でも対応してもらえます。処理に時間と手間がかかりますが、ゴミが残っている状態よりも売却しやすくなります。

とはいえ、時間と手間をかけてゴミを処分しても、確実に物件を売却できるとは限りません。売却前に処分費用がかかるため、費用をどのように用意するかも課題となるでしょう。

建物をリフォーム・解体するかどうか

ゴミを処分する場合は、物件のリフォーム・解体をするかどうかも併せて検討する必要があります。リフォームと解体それぞれのメリット・デメリットを押さえておきましょう。

物件をリフォームして売却する場合は物件の印象が良くなるため、より早く高値で売却できる可能性があります。ただし、多額のリフォーム費用がかかるうえに、リフォーム費用を物件価格に上乗せできるとは限らない点に注意が必要です。

物件を解体して売却する場合は、物件に関するトラブルを未然に防げます。また、土地として物件を販売できるため、早期に売却できる可能性が高まるでしょう。ただし、物件の解体に費用がかかるほか、解体後の土地は住宅用地の特例措置を受けられず、固定資産税が高くなってしまいます。

建物をリフォームするか解体するかで迷う場合は、不動産会社に相談してから判断するとよいでしょう。

ゴミ屋敷売却にかかる費用

ゴミ屋敷売却にかかる費用
ゴミ屋敷の売却には、ゴミの撤去と清掃費用、リフォーム費用、解体費用、売却手続き費用などがかかります。費用の内容を簡単に見ていきましょう。

ゴミの撤去と清掃費用

ゴミを撤去したうえで売却する場合、ゴミの撤去と清掃費用がかかります。部屋の広さやゴミの量・種類によって費用は変動するため、一概に費用の目安を示すことはできません。

業者に頼らず自分で片づける場合は、人件費を削減できる一方、多くの時間と手間がかかります。業者に依頼すれば費用はかかりますが、短期間で確実にゴミ屋敷をきれいにできるでしょう。

業者に委託できる作業は、ゴミの分別・撤去、害虫駆除、ハウスクリーニングなどです。委託費用は業者や作業内容によって異なり、数万から数十万円程度とされています。予算に合わせて、必要な部分だけ業者に作業を依頼するとよいでしょう。

ゴミ処理業者を選ぶ際は、料金体系が明確かどうか、サービス内容が充実しているか、一般廃棄物収集運搬業許可などの必要な許可を受けているかなどを確認しましょう。価格だけを見て業者を選ぶと、トラブルにつながるおそれがあります。

リフォーム費用

物件をリフォームして売却する場合は、リフォーム費用がかかります。リフォームする箇所や範囲によって価格が大きく変わるため、何をどの程度までリフォームするかは慎重に検討しましょう。

早期の高額売却につながらないリフォームをすると、売れたとしても売却価格がリフォーム費用で相殺されてしまいます。

解体費用

物件を解体し、土地として売却する場合は、解体費用がかかります。ゴミ屋敷となっている空き家の解体費用は建物の構造や広さ、立地、老朽化度合い、残置物の量などによって変動します。解体費用の目安は以下のとおりです。

<空き家解体費用相場>

建物の構造 費用単価
木造 3万円~5万円/坪
鉄骨造 5万円~7万円/坪
鉄筋・コンクリート造 6万円~8万円/坪

具体的な解体費用が気になる場合は、解体業者に見積もりを依頼するのがおすすめです。複数社に見積もりを依頼して内容を比較すれば、費用相場をつかめるでしょう。

売却手続きにかかる費用

売却手続きには、登記費用・印紙税・仲介手数料がかかります。

項目 概要 費用
登記費用 住所変更登記、氏名変更登記、相続登記、抵当権抹消登記などにかかる費用です。登記は司法書士に依頼するのが一般的なため、別途依頼費用もかかります。 1万円~6万円程度
印紙税 売買契約書にかかる税金です。不動産の売却価格によって費用が異なります。 1,000円~1万円程度
仲介手数料 売却活動を行った不動産会社に対する成功報酬です。不動産会社が直接買い取る場合は不要です。 任意(売買価格に応じた上限あり)

不動産の売却にかかる費用については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ、こちらも参考にしてください。

お金がない場合に家を早く売る方法とは?売却にかかる費用も併せて紹介

ゴミ屋敷を売るには?売却までの4つの手順

ゴミ屋敷を売るには?売却までの4つの手順
ゴミ屋敷は以下の4つの手順で売却します。手順を押さえて、スムーズに売却できるように準備しましょう。

不動産会社に相談

不動産の売却には専門知識が不可欠です。ゴミ屋敷を売却すると決めたら、まず不動産会社に相談してみましょう。具体的には、ゴミ撤去や解体、リフォームの有無を相談します。この場合、ゴミ屋敷を取り扱った実績がある業者を選択するのがおすすめです。

ゴミ撤去・解体・リフォーム

ゴミ撤去や解体、リフォームの有無について、不動産会社に相談したうえで決定したら、このタイミングで実行します。

不動産会社と契約

売却の準備が整ったら、不動産会社と媒介契約を結びます。売買活動は不動産会社が中心となって進めますが、物件がより良く見えるよう、清掃や草刈りなどの管理を行いましょう。

売買契約・引渡し

購入希望者が現れたら、売買契約を結びます。契約書の内容をしっかりと確認したうえで契約しましょう。契約後は決済や登記などの手続きを行い、物件を引き渡します。

まとめ

ゴミ屋敷を放置すると、固定資産税や管理費などの費用負担がかかり続けるほか、近隣住民の迷惑となるおそれがあります。活用する予定がないゴミ屋敷を所有している場合は、ぜひ売却を検討してみてください。
一誠商事では、茨城県南・県央~東京エリアで独自のネットワークを展開し、物件の売却を検討している方をサポートしています。不動産の無料査定も行っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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記事の監修者:一誠商事編集部

一誠商事株式会社が運営する情報サイト編集部。

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