土地を持っているけれど自分で使う予定がない、という方は空いている土地の収益化を試みてはいかがでしょうか。土地は所有するだけで維持管理費や固定資産税などの経費がかかります。空いている土地を利活用して収入を得られれば経費をまかなえるでしょう。
空いている土地を活用して収入を得たいと考えるなら、設備や施設を設置して土地活用するのがおすすめです。
今回は土地活用のアイデアを6つ紹介し、土地活用する際のポイントを解説します。記事を参考に、どのような土地活用が合っているのか調べてみてください。
目次
土地活用アイデア6選
おすすめの土地活用法として、以下の6つを紹介します。それぞれのメリット・デメリット、向いている土地も紹介していきますので、所有する土地の特徴や周辺環境をふまえて、どの活用法が自身の所有する土地に向いているのか考えてみてください。
- アパート・マンション経営
- 駐車場経営
- コインランドリー
- トランクルーム
- 太陽光発電
- ロードサイド店舗
アパート・マンション経営
アパートやマンションを建てて入居者を募集し、賃料収入を得る方法です。経営を管理会社に委託すれば事務負担を軽減できるため、本格的に土地活用したいものの管理運営の手間は省きたい人にアパート・マンション経営は向いています。
アパート・マンション経営では、長期的・安定的に家賃収入を得られるほか、土地にかかる固定資産税や相続税の節税効果も期待できます。
ただし、アパート・マンション経営は初期費用が大きいというデメリットもあります。入居者がおらず賃料を得られない空室リスクや、自然災害により建物が損傷するリスクなどもあるため、想定されるリスクをふまえた対策が不可欠です。
アパート・マンション経営は、利便性が良く容積率が大きい土地に向いています。60坪以上の整形地の場合はより経営しやすいでしょう。
アパート賃貸経営での収入や支出について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
アパート賃貸経営の収入はどのくらい?収入・支出の内訳を理解して所得を最大化しよう
駐車場経営
月極駐車場やコインパーキングを設置し、駐車場収入を得る方法です。自主管理方式、管理委託方式、一括借り上げ方式の3つの経営方式があります。
自主管理方式 | 駐車場の設置から管理運営までのすべてを土地のオーナーが行う方式です。手間はかかりますが、得られた収益のすべてをオーナーが受け取れます。 |
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管理委託方式 | 土地のオーナーが経営主体となり、管理運営を会社に委託する方式です。管理の手間が省けますが、管理委託料や初期費用がかかります。 |
一括借り上げ方式 | 運営会社が土地を一括で借り上げて駐車場を経営する方式です。管理の負担がなく、駐車場の経営状況に左右されずに賃料を得られます。 |
駐車場経営のメリットは、初期費用やメンテナンス費用が少なく、短期間で経営を開始できる点にあります。一方で、収益性が低く競合が現れやすいというリスクもあるため、リスク軽減のためにも経営前の市場調査をしっかりと行うことが大切です。
駐車場の需要がある住宅街や繁華街の近くの土地、面している道路が広い土地などが駐車場経営に向いています。また、狭小地や変形地でも駐車場経営は可能です。賃料は近傍の駐車場の料金を調査して設定するとよいでしょう。
駐車場経営については以下の記事でも解説していますので参考にしてください。
土地を駐車場にするメリット・デメリットは?種類別の特徴や経営成功のコツ
コインランドリー
業務用の洗濯機や乾燥機などを設置して利用料を得る方法です。コインランドリーは狭い土地でも始められ、ランニングコストが小さく収益性が高いですが、設備の導入費用などの初期費用が高いというデメリットもあります。
コインランドリーの経営に適しているのは、ファミリー層が住む住宅街の近くの土地などです。どのような設備が求められているのかを調査し、需要に合わせて導入設備を変えるとよいでしょう。
トランクルーム
コンテナを設置して貸し出し、賃料を得る方法です。トランクルームには屋外型と屋内型があり、経営方法には事業用定期借地方式、リースバック方式、業務委託方式などがあります。
トランクルームはランニングコストが少なく、始めやすいのが特徴です。土地活用後の土地の転用も容易で、その他の土地活用までのつなぎとしてコンテナを設置するのもよいでしょう。
ただし、トランクルームは収益化まで時間がかかり、節税効果は高くありません。用途地域によっては建設不可であるため、コンテナが設置可能かあらかじめ確認しておきましょう。
トランクルームに向いている土地は、荷物の保管需要がある土地です。対応エリアが広く、狭小地でも経営可能であるため、トランクルームは多くの土地に向いている土地活用法だといえるでしょう。
太陽光発電
太陽光発電設備を設置して売電収入を得る方法です。
太陽光発電のメリットは、長期的に安定収入が得られ、維持管理における手間などがほとんどかからない点にあります。ただし、風水害や盗難のリスクがあり、高収益は期待できません。長期間利用予定のない土地があり、できるだけ手間をかけずに土地を管理したい方に太陽光発電はおすすめです。
広く平らで日当たりが良い土地が太陽光発電に向いています。郊外でも発電設備を設置できますが、ある程度の面積がなければ発電量を確保できないため、狭小地には向いていません。
近年では太陽光発電の導入に対して補助金制度を設けている自治体もあるため、制度を活用すればよりスムーズに土地活用を始められるでしょう。
ロードサイド店舗
ロードサイド店舗とは、その名のとおり、市街地から離れた道路沿いの店舗を指します。ロードサイド店舗の経営方式には、店舗を建設して建物と土地の両方を貸し出すリースバック方式や、土地を企業に貸し出して賃料を得る事業用定期借地方式などがあります。
ロードサイド店舗のメリットは、収益性が高く、管理業務の負担が少ない点にあります。一方で、企業の撤退リスクがあり、土地活用による税制上の優遇措置はありません。交通量が多く広い道路に面している土地でなければ経営に向いていないため、ロードサイド店舗経営を選択できる土地は限られるでしょう。
土地活用を成功させるポイント
闇雲に土地活用しようとすると、経費だけがかかり利益が得られず活用が失敗に終わってしまいます。以下で紹介する3つのポイントを押さえて土地活用を成功させましょう。
土地活用の目的を明確にする
土地活用の種類を決める前に、まずは土地活用の目的を明確にしましょう。目的が曖昧なままだと活用の方向性を見失い、計画が失敗に終わるかもしれません。
収入を得たいのか、節税したいのか、長期的に活用したいのか、短期的に活用したいのかなど、活用目的は人によってさまざまです。活用目的によって最適な土地活用法は変わります。
例えば、短期的に土地活用したいのならアパート・マンション経営やコインランドリー経営などの大がかりな建物や設備が必要な土地活用は向いていません。この場合、すぐにほかの利用目的に転用可能な駐車場経営がおすすめです。
また、収入が主目的ではなく、単に空いた土地がもったいないと感じて土地活用を検討しているだけなら、土地売却も視野に入れておくとよいでしょう。
市場調査・競合調査を念入りに行う
法律や条例の規制がないか、需要があるか、競合はあるかなどを事前に徹底的に調べておきましょう。調査することで最適な活用方法がわかり、経営の失敗を防げます。経営開始後も継続的に調査すれば、経営の改善点も見つかるでしょう。
市場調査や競合調査には専門的な知識が必要です。経営や土地活用のプロに相談すると、より精密な調査結果をもとに活用方法を提案してもらえます。
収支をシミュレーションしておく
どの活用方法にもメリットとリスクがあります。メリットを活かし、リスクを最小限に抑えられるよう準備を欠かさないようにしてください。
中長期間の収支をシミュレーションしておくと、経営に失敗する可能性がより低くなります。シミュレーションで費用と収益が見合っているかを確認しましょう。また、土地活用にあたって資金を借り入れる場合は、想定より収益が得られない場合でも無理なく返済できるよう、資金計画を立てておきましょう。
まとめ
土地の立地や形、周辺環境、活用の目的などによって最適な土地活用法は異なります。今回はおすすめの土地活用法を6つ紹介しましたが、ここで紹介したもの以外にも土地活用法にはさまざまなものがあります。
土地活用のプロの力も借りながら、土地に合う活用法を見つけていきましょう。
一誠商事では、不動産の土地活用に関する相談を承っており、地域密着型の不動産会社ならではのノウハウで土地に合わせた最適な活用法をご提案いたします。土地活用についてわからないことがあれば、なんでもお気軽にご相談ください。
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記事の監修者:一誠商事編集部
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