※2019年11月現在
ハカセ~、本当は賃貸か購入か、どっちがいいの?
購入には、「同じ金額を払うなら、住宅の質が高い」というメリットがある。最近、住宅ローンの金利が低いため、毎月の住居費が同じくらいなら、購入したほうがより広く、より設備や構造の優れた住宅に暮らせる。住宅政策が購入を中心に考えられてきたため、とくにファミリー向けの住宅でみると、設備や構造などの質が高いんじゃ。
うんうん。お友達のお姉さん夫婦がマンションを買ったんだけど、広さが1.5倍になって食器洗浄機器など最新設備がついていたって言ってたよ。
ただ、新築で購入しても次々と質の高い住まいは現れてくる。最近は技術の日進月歩が激しいから、数年で古くなるのは珍しくないぞ。購入後、新しい設備が欲しいと思ったら、自分でリフォームするしかない。キッチンやお風呂などの水回り設備をすべてリフォームするなら、数百万円かかるから、これはけっこう負担じゃな。
そうか、購入したら、全部自分でリフォームだね。その費用は大きいね。
その代わり、好きなものを選べる楽しさがある。
ここで質の高い賃貸に暮らしたいと思うなら、分譲住宅を借りるという方法がある。住み替えていくことで、常に最新設備の住宅に住めるぞ。子育て中のファミリーだと難しいかもしれんが、シングルや、子どものいない共働きの夫婦に向きそうじゃ。長く住むと、家賃の負担が重くなるから、居住期間を限定して住むのもありじゃ。転勤族で家賃補助があるなら、住み替え先で質の高い住宅を探していくのはどうじゃろ。いろいろな暮らし方ができて、楽しそうじゃ。
へー、本当に家族数や暮らし方によって、賃貸がよいか、購入がよいかは簡単に言えないんだね。ねえ、じゃあ、購入と賃貸の総支出を比較するとどうなの?
これも一概にはいえん。条件設定によって、まったく違った答えが出てくるからじゃ。たとえば、賃貸で引っ越し回数をどうするか、家賃をいくらに設定するか、比較する購入物件は、いくらの物件でどんなローンを利用するか、マンションであれば入居後に管理費や修繕積立金をどのくらいの負担にするか、固定資産税はどのくらいか。さらに、住み替えの際、いくらで売れる設定にするかによって、賃貸にしても購入にしても全く同じ結果はない。だから、賃貸か購入かどっちがトクかといった試算があっても、それが正しい答えにはならんのじゃ。
実際のところは、賃貸にしても分譲にしても、支出する住居費はあまり変わらないんじゃ。ただ、どっちか迷っているなら、たとえば、60~70歳以降の暮らしを考えて決めたい。賃貸であればいつまで借りるのか、高齢になったときに家賃を払っていけるか。購入なら、ローンが終わっても修繕費用を負担できるか、ローン終了後のマンションなら修繕積立金や管理費、固定資産税の合計額はどのくらいなのか、住み替えの際に売却可能か、などを考えたいぞ。
ところで、先を考えると言ったが、購入すれば、住宅を担保にお金を借りて、本人が死亡したら家を一括返却する「リバースモーゲージ」という制度を利用できる可能性がある。年金が不足するなら、こういった方法で毎月の収入を増やすんじゃ。ただし、これは扱う金融機関が少なく、マンションの場合は対象外が多いなど、限定的な制度じゃ。長生きするとお金が得られなくなる「長生きリスク」や、「金利上昇リスク」「価格下落リスク」がある。それでも、買うなら、こういったことが利用できるエリアにある住宅か、といったことなども調べておくとよさそうじゃ。
うわあ、そんな制度まであるんだ。自分と家族の今後を考えて決めたいね!
一つ言いたいのは、購入するなら、早いほうがよい。ローンが早く終わるからじゃ。けれども、くれぐれも焦って買うのは避けたいぞ。先に言ったように資産性がポイントじゃ。そして、買うなら無理のない資金計画はもちろんじゃよ。
わかった。ハカセ、今回もありがとう!
今回のポイント
- その1 購入すると質の高い住宅に暮らせる
- その2 賃貸なら住み替えで常に最新住宅に
- その3 総支出は賃貸と購入の設定条件によって違いあり
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記事の監修者:一誠商事編集部
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