マンション？一戸建て？迷ってるけどどうやって決めたらいい？　その１

そうか、それぞれにメリットデメリットはあるからな。どっちが合うかは人それぞれ、家族によって違う。よし、まずは住み心地をポイント別に見ていくぞ。一戸建ては、建売で考えていこう。

• 防犯性、防災性

たとえば、マンションは鍵をかける場所が一戸建てよりも少ないため、防犯性に優れていると言えるじゃろ。外出時も鍵をかける場所が少ないのは楽じゃ。また、鉄筋や鉄骨鉄筋コンクリート製じゃから、木造一戸建てよりは、火災にも強いともいえる。

一方で、一戸建ては1階からすぐ外に出られる。地震や火災時には素早い避難ができる。マンションでも出入りの利便性を重視するならエレベーターを使わない1階を選ぶとよいぞ。

防犯性については、マンションの上階であれば外部から侵入される確率は減る。じゃが、鍵をかけていなければ、あまり意味はない。というのも、侵入犯は、鍵をかけていない住戸をねらう特徴があるんじゃ。上階でも最上階に上ってロープを使ってベランダに下りて横につたっていき、窓に鍵のかかっていない住戸を選ぶと言われているんじゃ。もちろん、地面と接する一戸建てなら、セキュリティシステムなどが導入されている住戸を選ぶ、あるいは自分で加入するなどで対策をしたい。

では、みんなが気になりそうな話をしよう。

• 生活音、日当たり、通風

まず、気になるのは音ではないかな。やはり、これは一戸建てに軍配があがるじゃろ。マンションでは、上下左右に住戸があるため、全く聞こえないというのは難しいのが実情じゃ。もし、楽器を弾きたいなら、管理規約というルールがあって、弾く時間などが決められておる。小さい子どもたちがいて、走り回る音が気になるなら、1階を選ぶ方法がある。ただし、一戸建てでも近隣住戸との距離が近い構造であれば、窓を開けると声などが聞こえてくることがあるので、音が気になるなら、敷地に余裕があるようなタイプを選ぶといいじゃろう。

日当たりや通風は、一戸建てでも周囲の住宅との距離があれば、期待できるじゃろ。マンションでは、上階で建物に囲まれていなければ、やはり風通しも日当たりもよいぞ。日照時間に関しては部屋の向きや周囲の建物の高さなどが影響するから、現地でよく確認してみるのがよいぞ。

庭があるかどうかで迷う人もいるじゃろ。

• 自然のある暮らし

庭がある一戸建てなら、自然に触れた暮らしができる。木や野菜を植えて季節の楽しみができるぞ。マンションでも1階に庭があるタイプを選ぶと、一戸建てに近い暮らしができる。大きな樹木を植えるなどは難しいが、花や小さな植物を育てることはできるぞ。ただし、マンションでは1階の庭は、自分のものではなくて「専用使用権のある共用部分」というんじゃ。これは「1階の人が独占的に使えるけど、マンションを買ったみんなのもの」という意味じゃ。使用料を払うこともあるので、確認しておきたい。庭をどの程度、使いたいかによって一戸建てか、マンションかを決めるといいぞ。

そうじゃな。それにマンションは駐車場代が必要じゃよ。

• 駐車場、管理

こういった、住宅ローン以外に毎月かかる費用を頭に入れておきたいぞ。
じゃが、マンションには、管理を委託できるというメリットがある。管理を管理会社に委託していれば、ゴミ捨ては24時間出せる場合が少なくないし、廊下やエントランスの掃除もやってもらえる。一方で、その分、管理費がかかる。
また、マンションを購入すると、自動的に建物を維持管理していく管理組合のメンバーになる。日常管理は管理会社がサポートしてくれるが、方向性は、管理組合が決めるんじゃ。管理組合は、定期的に総会を開催して全員の意思を確認するので、出席する必要があるぞ。さらに、何年かに一度は、管理組合から選ばれる理事会の役員にならねばならない。

一戸建ては自分でやる分、わずらわしさはあるが、費用はかからない。役員などは町内会だけじゃ。

そうでもないぞ。マンションは大勢の人が集まっている分、人との交流も期待できる。防災訓練や子ども向けのイベントなどを行うところも少なくなく、近隣の住人とのつながりや同年代の子を持つ親同士のつながりが期待できそうじゃ。一戸建ては、地域の活動次第といえるじゃろ。事前に町内会があるかどうか、そして加入義務や活動内容を尋ねておくのがよいな。

まあ慌てるな。今回はここまでじゃ。次回は、意外なポイントを解説するぞ。