初めての確定申告。住宅ローン控除を受けるためにはどうしたらいいの？

そうか、よかったのう。じゃあ、今年は確定申告をするんじゃな。

確定申告は、住宅ローン控除を受けるためには必要なんじゃよ。

条件があるぞ。返済期間10年以上のローンで住宅を購入して、昨年、入居しているなどを満たしていることなどじゃ。こういった人が確定申告をすると、ローンの年末残高の1％相当額が10年間、支払った所得税から戻るんじゃ。所得税から戻りきれなかった分は、一定の限度で住民税からも戻るぞ。ただし、1年目は税務署に確定申告をする必要があるんじゃ。

2019年の確定申告期間は、2月18日（月）から3月15日（金）だぞ。ただし、住宅ローン控除の場合は、2月18日以前でも申告できる。申告後、1カ月程度で指定口座に還付金が振り込まれるので、早めにやっておくとよいぞ。会社員であれば、1年目だけ自分で確定申告しておけば、2年目からは会社がやってくれるからラクじゃよ。

そうじゃな。まずは、必要書類の確認じゃ。添付する必要があるから、忘れないように事前に全部揃えておきたい。会社員の場合でみるぞ。

●手続きの際に必要な書類

• 確定申告書（税務署で受け取るか、国税庁のサイトからダウンロード可能）
• 住宅借入金等特別控除額の計算明細書（税務署で受け取るか、国税庁のサイトからダウンロード可能）
• 源泉徴収票（会社から受け取る）
• 住民票（新しい住所のもの、夫婦でローン控除を受ける場合は、それぞれの分が必要）
• 住宅ローンの残高証明書（金融機関から11月ごろに送られてくる。届いていない場合は、すぐ金融機関に連絡してみよう。複数のローンを借り入れたときはすべて必要）
• 建物・土地の不動産売買契約書、工事請負契約書のコピー（不動産会社や建築会社）
• 建物・土地登記事項証明書（法務局に出向くか、郵送で受け取るか、インターネットでも取得可能）

確定申告書などをホームページからダウンロードする方法があるが、パソコンを使うなら、もっと便利な方法があるぞ。国税庁のサイト「確定申告書等作成コーナー」を利用してみよう。次のサイトにアクセスじゃ。

https://www.keisan.nta.go.jp/h29/ta_top.htm#bsctrl

ここで画面の案内に従って数字を入力すると、税額などが計算される。操作に関してわからないことがあれば、電話による問い合わせもできるんじゃ。

この「確定申告書等作成コーナー」で申告書を作成するなら、最初に提出方法を選ぶことになる。初めて申告するなら「印刷して郵送」じゃ。ただし、最初に、自分がこの方法で申告できるかどうかについて、パソコンや印刷環境などを尋ねられる。まずは、チェックすることじゃ。

この時期、税務署では相談や申告を受けつけている。別の場所で「申告会場」というのが開設されることもあるぞ。わからないことがあれば、直接、その場で聞くことができるため、必要書類を揃えて行ってみるとよいぞ。

さらに、そこにあるパソコンで「確定申告等作成コーナー」の画面を見ながら入力して、申告ができる。その場で入力のアドバイスももらえる。住所を管轄する税務署や、この時期だけ税務署外に開設される申告会場に行くのがいいぞ。次のサイトから住む場所に対応する税務署を調べよう。場所を間違えぬようにな。

https://www.nta.go.jp/soshiki/kokuzeikyoku/chizu/chizu.htm

ここで、相談に行くなら早い時間に行きたい。駐車場もいっぱいになることが多いぞ。

税務署は月曜日から金曜日（祝日等を除く）の午前8時30分から午後5時まで開いているが、相談時間は少し遅く始まって早く終わることもある。申告会場は、午前9時から午後4時までじゃが、いずれも念のため、行く前に開いている時間帯を調べておくことじゃ。土日曜祝日は閉まっているが、作成を終えた確定申告書を税務署に投函することはできるぞ。

難しく思える確定申告じゃが、やってみると意外と簡単じゃ。友達に伝えておくんじゃよ。