中古マンション購入を成功させるには？　その3

そうじゃな。むしろ、部屋以外のさまざまな箇所を確認するほうが大事といってもいいほどじゃ。

部屋は気に入らなければリフォームで変えられる。けれども、周辺環境などは自分では変えられないぞ。何十年も住むエリアじゃからな、いろいろなところを確認したい。

部屋を内覧して気に入ったら、曜日や時間を変えてその場所に何度も行ってみよう。昼は静かでよい住宅地であっても、夜は静かすぎて怖いかもしれん。暗がりが多いと子どもの帰り道も心配じゃな。

スーパーや商店をはじめとした日常生活に必要な店舗と、営業時間や品ぞろえ、価格帯も実際に行って確認じゃ。病院、学校など必須の施設までも歩いてみたい。街の雰囲気を感じながら、「暮らしたらどんな生活が待っているか」をイメージしながら歩いていくのがよいぞ。近所に商店があれば、買い物ついでにいろいろ尋ねてみるのもよいぞ。

周辺施設までの距離や所要時間は、情報が公開されているが、これらは、1分＝80mで示される決まりがあるんじゃ。これは大人の男性が歩くようなスピードじゃよ。女性や子どもたちは、表示時間よりもかかりそうじゃ。それに坂道や開かずの踏切があっても、余分にかかる時間はカウントされておらんぞ。

できれば、購入前に朝、その駅に行ってみて、模擬通勤をしてみたい。朝の時間帯は、電車が遅れたり、広告に明示されている最速の電車の本数が少なくなっていたりすることがある。「●●駅まで20分（日中）」とあっても、通勤時間帯はその時間では無理なことがあるんじゃ。バスを使うなら、遅れてくる可能性もあるぞ。終バスの時間も確認じゃ。駅まで自転車を使うなら、最寄り駅の駐輪場がどこにあるか、月契約ができるかなどの空き状況も調べておきたい。

車通勤の場合は、車道に出るまでの動線を確認したい。前の道路が渋滞してなかなか車を出せない、といったこともあるからな。

もう一つ。これから周辺に何か新しい建築物が立つかを一誠商事に尋ねておこう。少し離れた場所にスーパーができるなら、生活が便利になるじゃろ。逆に何か生活に支障のあるものが立つ可能性もあるぞ。不安や疑問に思うことは何でも担当者に聞いて、味方につけることがよいぞ。