会社員として働きながら、副業として土地活用を行うと、収入をより増やせる可能性があります。
土地活用にはさまざまな選択肢がありますが、これから取り組むのであれば、駐車場経営はおすすめできる方法の一つです。初期費用がそれほどかからず、初心者でも比較的始めやすいためです。
また、管理業務を管理会社に委託すれば、会社勤めをしながらでも無理なく運用できる点も、駐車場経営が副業に向いている理由として挙げられます。
本記事では、駐車場経営が副業に選ばれる理由や、会社勤めをしながら始める際のポイント・注意点を説明します。
目次
サラリーマンの副業に駐車場経営が選ばれる理由とは
会社員として働きながら、以下のような理由から駐車場経営を副業に選ぶ方もいます。
- 少ない初期投資で始められるから
- 安定した収入が見込めるから
- 管理をアウトソーシングできるから
- 経年劣化などの心配が少ないから
それぞれの理由について、詳しく説明します。
少ない初期投資で始められるから
「土地活用」というと、アパートやマンション経営を最初に思い浮かべる人も少なくないでしょう。しかし、それにはまず土地上に建物を建てて住居としての設備を整えなければなりません。入居者を募集できるようになるまでには、ある程度の時間と費用がかかります。
これに対して、駐車場経営は駐車スペースさえ確保できれば最低限の運営が可能です。比較的短い準備期間と少ない費用で始められるため、副業として取り組みやすい土地活用だといえます。
安定した収入が見込めるから
駐車場経営は、安定した収入を確保しやすい土地活用方法です。もちろん、アパート・マンションに空室が発生する場合があるのと同様に、駐車スペースに空きが生じることもあります。それでも、利用者がいる限りは継続的な収入を見込めます。
また、駐車スペースの稼働率を予測すれば、おおよその利回りも計算可能です。これにより、初期投資を回収するまでの計画を立てられ、将来の資産形成にもつなげやすくなります。
管理をアウトソーシングできるから
「本業のかたわらで駐車場の管理を続けるのは大変なのでは」といった不安を感じる方もいるでしょう。そのような場合には、管理業務を管理会社に委託する方法も選べます。
具体的には、設備の点検や清掃、集金などの実務を任せられます。本業が忙しかったり、土地活用に不慣れな面が多かったりしても、管理業務を管理会社に委託すると駐車場経営における負担を軽減できるため、より続けやすくなるでしょう。
経年劣化などの心配が少ないから
アパートやマンションを経営する場合には、建物の劣化や設備の故障リスクなどが常に付きまといます。長く経営を続けるには、定期的なリフォームや設備の急な修理への備えとして、一定の資金を確保しておかなければなりません。
もちろん、駐車場経営にも設備の経年劣化や故障にともなって修繕が必要になることはあります。しかし、建物がなく設備の数も少ないため、多くの場合は小規模な修繕のみで対応できるでしょう。駐車場経営は、アパート・マンション経営などと比較すると初期費用だけでなく、ランニングコストもかからない土地活用方法だといえます。
サラリーマンが駐車場経営を始める際のポイント
副業としての駐車場経営を成功させるには、ポイントを押さえた取り組みが大切です。ここでは、そのために知っておきたいことを説明します。
「コインパーキング」と「月極駐車場」の違いを理解しよう
駐車場は、大きく「コインパーキング」と「月極駐車場」の2種類に分けられます。両者には、初期費用と収益性に違いがあります。
コインパーキングは、駐車スペースの時間貸しです。精算機などの設備の用意にある程度の初期費用はかかりますが、利用者の回転率を上げられれば、その分収入の増加が期待できます。
以下記事では、土地活用としてコインパーキング経営を行うメリットやデメリットなどについて詳しく紹介しています。
コインパーキングで土地活用!メリット・デメリットや始め方を解説
一方で、月極駐車場は賃貸借契約を交わした利用者に駐車スペースを貸す方法です。満車になれば、それ以上利用者数は増やせません。しかし、精算機などの設備は不要なため、最低限の初期費用で安定した収入を得やすい特徴があります。
以下記事では、月極駐車場経営に関して詳しく紹介しています。
月極駐車場経営で土地活用!選ばれる理由や基本の流れなどを解説
「管理委託」と「一括借上」について検討しよう
本業をこなしながら駐車場経営を行うには、管理会社への管理業務の委託方法を検討することが重要です。具体的には、以下の2種類の委託方法があります。
- 管理委託方式
- 一括借上方式
管理委託方式は、管理業務のアウトソーシングです。個人で行うには手間がかかる設備の点検や利用者の募集などの業務を、管理会社に任せられます。ただし、経営主体はあくまでも自分自身にあるため、駐車場経営を始める際の初期費用や管理費用などは負担しなければなりません。また、駐車場の利用状況に応じて得られる収入が変動する点にも注意が必要です。
これに対して、駐車場経営をまるごと管理会社に委託するのが一括借上方式です。所有している土地を管理会社に貸し出し、駐車場経営を行ってもらいます。自分自身は土地のオーナーとして管理会社から賃料を得る形となるため、収入が駐車スペースの稼働率に左右されることはありません。
なお、以下の記事でも駐車場経営について紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
土地を駐車場にするメリット・デメリットは?種類別の特徴や経営成功のコツ
サラリーマンが駐車場経営を始める際の注意点
会社員が副業として駐車場経営を始めるにあたっては、あらかじめ知っておきたい注意点もあります。
- 副業が認められているか確認する
- 収入に応じて税金がかかる
- あくまで副業として始める
それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。
副業が認められているか確認する
日本には、副業を禁じる法律はありません(公務員は例外)。ただし、社内の規則により副業を「原則禁止」としている会社はあります。その場合、無許可で副業を始めるのはルール違反です。
副業として駐車場経営を検討する際には、勤め先の就業規則を確認しましょう。また、副業が認められている会社だとしても、事前に申告する義務はあるかもしれません。本業での不要なトラブルを避けるためにも、副業として駐車場経営を始める時にはあらかじめ上司などに相談しておくのがおすすめです。
収入に応じて税金がかかる
駐車場経営を含め、本業以外の所得(収入から経費を引いた額)の合計金額が年間20万円を超えた時は、確定申告を行わなければなりません。また、駐車場経営による所得は、「不動産所得」あるいは「事業所得」か「雑所得」で計上します。
これまで勤め先による源泉徴収(年末調整)しか経験がなく、確定申告を行ったことがない方は多いでしょう。その場合、正確に確定申告を行うのは簡単ではないかもしれません。申告書の作成や手続きに自信がなければ、税理士などに相談することをおすすめします。
あくまで副業として始める
駐車場経営は、土地活用のなかでも始めやすい方法の一つです。裏を返せば、その分競合が現れる可能性も高いといえます。エリアによっては稼働率・回転率が想定を下回り、結果として期待したほどの利回りを得られないケースもあるかもしれません。
こうした点を踏まえると、駐車場経営をいきなり新たな本業とするのはリスクがあります。会社員が駐車場経営を始める時には、本業に支障が出ないように取り組みましょう。
駐車場経営を始めるなら十分なリサーチを
駐車場のニーズは、立地に左右されます。例えば、駅の周辺ならコインパーキング、住宅地では月極駐車場が向いているでしょう。
所有している土地の立地を踏まえたうえで最適な経営方法を選択するには、事前のリサーチが重要です。しかし、周辺のニーズや料金相場などを自分で調べるのは、決して簡単なことではありません。
こうしたリサーチが必要な時は、地域に詳しい不動産会社に尋ねてみるのがおすすめです。所有している土地に向いている駐車場経営方法だけでなく、利用者の募集や利用料の集金といった管理業務に関する具体的なアドバイスを受けられます。
まとめ
駐車場経営は、少ない初期投資で安定した収入を得やすい土地活用方法です。管理会社に管理・経営を委託して手間を減らせば、会社勤めをしながらでも副業として始めやすいでしょう。
ただし、駐車場のニーズはエリアによって異なります。駐車場経営を成功させたいのなら、地域に詳しい不動産会社に相談して計画を立てるのがおすすめです。
一誠商事は、茨城県南・県央から東京までのエリアを中心に13店舗を展開する、地域密着の不動産会社です。これまでに、駐車場経営をはじめ、さまざまな土地活用のお手伝いをしてきました。豊富なノウハウをもとにあなたの土地活用をサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。
お持ちの土地を活用しませんか?
有効活用は大きく「貸す」「売る」「買う」の3つに分けられます。
ご自身に合った土地活用の方法を提案させていただきます。
ぜひお気軽にご相談ください。


記事の監修者:一誠商事編集部
一誠商事株式会社が運営する情報サイト編集部。
不動産売買・賃貸経営・土地活用・不動産相続から快適な暮らしや住まいのことまで、不動産に関する幅広いお役立ち情報を発信しています。
創業50年、茨城県南・県央エリアで
地域密着型の不動産会社
一誠商事は、創業50年を迎えた地域密着型の不動産会社です。賃貸・管理・売買・保険・リフォームを取り扱っており、お客様のお悩み事をワンストップで解決いたします。
所有しているアパート・マンションの空室が多くて困っている、空き家の管理を依頼したい、自宅を売却したい、住み替えを検討している等、不動産に関することならなんでもご相談ください。
