自己資金500万円で不動産投資する方法は？物件選びのポイントや始める際の注意点も

自己資金500万円で不動産投資する2つの方法

自己資金500万円で不動産投資する方法は、「融資を受けて不動産物件を購入する方法」と「一括で不動産物件を購入する方法」の2つに大きく分かれます。

ここでは、それぞれの方法による特徴や購入対象となる物件例について見ていきましょう。

1.融資を受けて不動産物件を購入する方法

1つ目の方法は、自己資金500万円を不動産購入時の頭金に充て、金融機関からの融資を活用して不動産物件を購入する方法です。一般的に、不動産投資では物件価格の約2～3割の頭金が必要とされています。

金融機関からの融資を受けるメリットとして、ローンを組むことでレバレッジを利かせて不動産投資できることが挙げられます。また、ローンの借り入れ・返済の実績ができるので、次回以降の不動産投資の融資をスムーズに受けられる可能性があることもポイントです。

一方、融資を受けることによって、金利がキャッシュフローを圧迫するおそれがあることには注意しなければなりません。キャッシュフローを円滑に管理するためにも、返済計画をしっかりと立てることが重要です。

なお、不動産投資ローンを借り入れる条件として、申込者の年収を500万円以上と設定している金融機関もあります。自分が不動産投資ローンを借り入れられるのか、金融機関の条件を事前にチェックしておきましょう。

融資で購入できる物件例

自己資金500万円で融資を受ける際、購入できる物件例として、主に以下が挙げられます。

• 区分マンション
• 戸建て賃貸
• 中古の一棟アパート

上記のうち、区分マンションとは、マンションの1戸もしくは複数戸の賃貸物件を指します。区分マンション投資の詳細については、以下の記事もご参照ください。

区分マンション投資とは？メリット・デメリットや購入の流れ、成功のコツも紹介

戸建て賃貸や中古の一棟アパートも、融資によって不動産投資をする物件の候補に入れられるケースがあります。地域の賃貸ニーズなども踏まえつつ、最良の物件を選びましょう。

2.一括で不動産物件を購入する方法

2つ目は、自己資金500万円で不動産を一括で購入し、投資物件として運用する方法です。一括で不動産を購入するメリットとして、ローン審査を受ける必要がないため、不動産投資のハードルが低いことが挙げられます。また、金利分の返済負担がかからないこともメリットです。

しかし、不動産を一括で購入する場合、予算上限が500万円となるので、融資を受ける場合よりも物件の選択肢が狭まることはデメリットといえます。より幅広い選択肢から不動産物件を選びたいなら、融資を利用したほうがよいでしょう。

一括で購入できる物件例

自己資金500万円で一括購入できる物件例として、主に以下が挙げられます。

• 格安の区分マンション
• 築古の戸建て

上記のとおり、築30年を超える格安の区分マンションや、築古の戸建てであれば、500万円で一括購入できるケースがあります。ただし、これらの物件は修繕コストが大きくなったり、賃貸ニーズが低かったりする可能性もあるため、不動産会社にしっかりと相談して購入するかを決めましょう。

自己資金500万円！不動産投資物件を選ぶ時のポイント

次に、自己資金500万円で不動産投資物件を選ぶ時のポイントを紹介します。

立地が良い物件を選ぶ

不動産投資物件は、賃貸需要が見込まれる立地が良い物件を選ぶことが大切です。具体例を挙げると、最寄り駅から徒歩で10分以内など、交通の利便性に優れている物件は立地が良いといえます。

また、生活に必要な施設が周辺にある物件も一定の賃貸ニーズが見込まれます。例えば、商業施設や病院、学校が周辺エリアにあれば、入居者が生活するうえでの満足度が高まるでしょう。

なお、政令指定都市周辺のベッドタウンなども、賃貸需要が期待できます。

信頼の置ける不動産会社に相談する

地域の賃貸ニーズを踏まえて物件を選ぶためにも、信頼できる不動産会社に相談することが重要です。不動産会社に相談すれば、独自のネットワークなどで地元の情報を収集しているので、将来的なニーズも見越して、最適な不動産物件を紹介してもらえる可能性が高まります。

前述のとおり、自己資金500万円を利用する際、融資を受けて購入する方法と一括購入する方法のどちらにもメリット・デメリットがあります。特に初めて不動産投資を行う場合は、投資の成功確度を高めるためにも、信頼できる不動産会社をパートナーに選んで適宜相談しながら取り組みましょう。

自己資金500万円で不動産投資を始める際の注意点

続いて、自己資金500万円で不動産投資を始める際の注意点を4つ解説します。

空室リスクに備えておく

不動産投資を始めるうえでは、空室リスクに備えておくことが大切です。というのも、投資している不動産の借り手が見つからないと、家賃収入が下がったり、ゼロになったりするおそれがあるためです。

賃貸ニーズが見込まれる物件を選ぶほか、入居者がスムーズに集まるように、不動産会社のサポートサービスなどを活用するとよいでしょう。

中古物件は修繕費を準備しておく

自己資金500万円で不動産を購入する際は、中古物件が多い傾向です。築年数を経ている物件ほど修繕にかかるお金が必要となるため、おおよその金額の目安を把握し、準備しておきましょう。

ちなみに、修繕の具体例として外装・屋根などの塗装や、エアコン・配管の交換などが挙げられます。

家賃収入にも税金がかかる

家賃収入に対しては、以下の税金がかかることに留意しておきましょう。

税金の種類	内容
所得税・住民税	家賃収入から必要経費を除した「不動産所得」に対してかかる
消費税	居住用以外の用途で賃貸しており、課税売上が1年で1,000万円超となる場合、翌々年に納税義務が発生する

なお、不動産投資におけるローンの金利や修繕費などをしっかりと経費計上することで、不動産所得が減り、所得税・住民税の節税効果も期待できます。

築年数が古すぎる物件は避ける

築年数が古すぎる物件の場合、建物や設備に関する劣化・損傷が生じやすいため、修繕費が多くかかるおそれがあります。その考慮を怠ると、収益性の低下にもつながりかねません。そのため、基本的には不動産投資物件に選ばないようにしましょう。

また、金融機関にもよりますが、古すぎる物件は融資を受ける場合の審査が通らないケースもあります。築年数が古い物件のリスクをしっかりと把握して、投資対象にするかを決めましょう。

まとめ

自己資金500万円で不動産投資する方法として、融資を受けて不動産物件を購入する方法と、一括で不動産物件を購入する方法の2つがあります。不動産投資物件を選ぶ際は、立地が良い物件を選んだり、信頼できる不動産会社に相談したりすることが重要です。

一誠商事は、茨城県南・県央～東京エリアで13店舗を展開している地域密着の不動産会社です。独自の賃貸管理システムでは、約2万6,000戸の賃貸物件の管理をサポートしている実績があるため、初めて賃貸経営を行うという方も安心してご活用いただけます。

これから賃貸経営を始める方はもちろん、すでに他社の賃貸管理を利用しているという方もご相談可能ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。